UWFユーダブリューエフ

1984年に新日本プロレスから派生した格闘技団体で、団体名はユニバーサル・レスリング・フェデレーションの略称である。 主な所属選手に前田日明、佐山聡、藤原喜明、髙田延彦らが名を連ね、ロープワークや飛び技などのプロレス的な要素を排除した試合スタイルが特徴的である。 打撃や関節技を中心とした「シューティング」と呼ばれる格闘スタイルが注目を浴び、後にブームとなる「総合格闘技」の原型とも言える格闘スタイルであった。プロレスと決別した初代タイガーマスクの素顔である佐山聡が強く要望し模索していたこのファイトスタイルは、プロレスのルールでは弱かった競技性を全面に押し出したものであった。ルールの厳格化、試合中のポイント制導入による勝敗の明確化、ランキング制導入による選手の実力の細分化などにより、「真剣勝負の格闘技」というジャンルを模索していった。 旗揚げ翌年に活動を停止し、一旦は新日本プロレスに吸収される形となるが、1988年に再び旗揚げする。この新生UWFは第2次UWFと呼ばれ、それ以前は第1次UWFと呼ばれた。第2次UWFでは前田日明が中心となり、単発のビックマッチを月1回のペースで開催していった。 1990年、団体内におけるフロントと選手間のトラブルなどが原因でUWFは危機的状況を迎えた。最後は所属選手全員が解雇を言い渡されたことでUWFは解散となった。 UWF解散後は、前田日明が「リングス」、藤原喜明が「藤原組」、髙田延彦が「UWFインターナショナル」をそれぞれ立ち上げ、最終的にUWFは3団体に分裂することになった。

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