FMWエフエムダブリュー

1989年に大仁田厚によって設立された日本のインディープロレス団体で、フロンティア・マーシャルアーツ・レスリングの略称である。 当時の全日本プロレス新日本プロレスという2大メジャー団体隆盛の日本プロレス界において、小資本での独立経営という形をとったFMWは、プロレスにおけるインディー団体としての先駆け的存在であった。 常に資金難に直面しながらも、注目を集めるべく既存のプロレスには無かった試合形式を次々と打ち出して差別化を図った。有刺鉄線、電流、爆薬などのギミックをリング上に取り入れ、デスマッチと呼ばれる過激な試合スタイルを模索していった。その中でFMWの代名詞となったのが「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」である。純粋なプロレスとはかけ離れた試合のルールと、そのあまりの過激さに試合会場や出場選手が限定されるデメリットがありながらも、非現実的で異様な空間を作り出したことで注目を集めた。そのFMWの代名詞となったデスマッチにメジャー団体のレスラーを巻き込み、マッチメイクを実現していくことでさらに話題性を集め、「大仁田劇場」と呼ばれるエンターテイメントを作り上げていった。 1995年5月、大仁田の社長退任と選手としての引退に伴い、団体としては第2期となる「新生FMW」として再始動する。ハヤブサを団体のエースに据え、これまでの大仁田を主軸としたデスマッチ路線から試合内容を重視したハードコア路線へ変化し、さらにはエンターテイメント路線へと徐々にシフトしていった。一時はスポンサー契約を獲得し、大きな資金源を得たことでエンターテイメント路線をさらに加速させていったが、次第に低迷し経営不振に陥り2002年に活動を停止する。 2015年4月に「超戦闘プロレスFMW」と銘打った第3期FMWとも呼べる活動をスタートする。旗揚げ時にはケガでリハビリ中のハヤブサを迎え入れ、大々的なプロレス復帰も計画されていた。そして、プロレスラーに復帰した大仁田を加え、デスマッチ形式の試合を展開していった。

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